アマチュア無線をお手軽にやるとすれば、ハンディ機かモービル機でVHF/UHF帯のFM、周波数でいうと144/430という帯域になる。またバイクや車に載せてやるとすればこのバンドを使うのが最も一般的だろう。
「144/430」とあるように周波数帯が二つあり、市販されている機材にも両方を扱えるデュアルバンド機が多くある。
では、この二つのうちどっちがいいのだろう。無線機として考えるなら交信距離、飛びが長いのだろうか?ネット上の情報は「一概にいえない」が多く具体例に乏しいのが現状だ。具体的に比較したレポートも見かけないので、今回、簡単にテストした結果を記録しておく。
使用した機材
- 八重洲 VX-7+ 第一電波工業 SRH-519
- アルインコDJ-S57+付属ホイップアンテナ
条件
- VX-7 バイクに車載し、送信出力1W
- DJ-S57 手持ち、送信出力2W
平地、低層住宅や農地のある地方都市の郊外、見通しではなく間に建物や若干の高低差がある。
430MHzで交信しながら距離を開けていくと、約1.8Kmがノイズ混じりに了解できるギリギリ限界であった。ここで、バンドを双方144MHzにスイッチしたところ、交信不能になってしまった。
結論として今回のテストにおいては430MHzの方が交信距離が長かった。
電波の特性としては波長が長い方が有利なのだろうが、ハンディに短縮されたアンテナというシチュエーションでは、伝播特性の有利さよりアンテナのゲインのなさが144MHzバンドに厳しく出ているのではないだろうか。
デュアルバンド機があれば簡単にテストできる(どちらかというと突き合ってくれる人間を探す方が大変)なので、機会を見つけてまたやってみたいと思う。
144MHzもきちんと1/2波長取れる長さのアンテナを使えばだいぶ変わるかもしれないが、その長さがあれば430MHz帯のゲインも上がる。このへんの違いは経験積まないと見えてこなさそうで、今回はまず第一歩。
個人的にはVX-7の乾電池ボックスでの0.3wでどれだけ飛ぶか今後テストしてみたい。