2010年に設置したパナソニックアラウーノSが故障した。型番はCH1002WSである。ネット上に類似の情報を見つけることはできなかったので、ここに私が遭遇した事象を記しておく。
症状
発生条件は便座自動開閉がONのとき。自動洗浄機能のON/OFFは関係しない。
使用後3分経つと、蓋が自動で閉まる。その後以下の状態になる。
- 着座センサーがONになる。暖房便座ONだと便座が暖まった状態になる。脱臭装置らしきファンが動きっぱなしになる。
- 自動開閉が機能せず入室しても蓋が開かなくなる。
- 蓋の開閉ボタンを押しても反応しない。
- 水を流すことはできる。
- 蓋を手でチョイと持ち上げると開閉ボタンが機能する。このとき自動洗浄ONだと水が流れる。
なんというか、人が居らず蓋が閉まってるのに幽霊がトイレに座ってる感じ。
便座ヒーターは入りっぱなしになるし蓋は開かないしでどうにもならず毎回コンセントを抜くという面倒な状態に陥った。
原因
住宅会社を通じてPanasonic電工の修理を手配した。事象を説明後、ばらして点検を始め、割と短時間で原因の報告をもらった。
壊れているのは蓋の開閉状態を検知するセンサー(抵抗値を見ているということで、見た感じ蓋の開閉に伴う軸の回転でボリュームを動かしているように見えた)。これが狂い、以下のシーケンスでこの症状に陥る。
- 利用後3分で自動的に蓋が閉まる。
- 開閉センサーが壊れており「蓋が開いている」と誤認識する。
- 人が座るかどうかを検知するため赤外線式の着座センサーが動作する。
- 蓋が閉まっているので赤外線が蓋の裏で反射し「人が座っている」と誤作動する。
- 便座ヒーターON、人が座ってるから手動開閉ボタンは無効化。
一カ所の故障が上記のようなよくわからん動作を引き起こしていた。
修理箇所
蓋の開閉センサー交換で直ると思います、、、、とのことであったが、万一のことを考えて着座センサーも予防交換します、とのことで2カ所の部品が交換になった。動作テストは良好で故障は解消したと思われる。
原因を聞いてから考えたのだが、自動開閉をOFFにして蓋を開けっ放しにしておけばもう少し不便は減ったかもしれない。蓋が開いていても人感センサーが正常なら人が座ったという誤認識にまでは至らなかっただろう。
着座センサーが赤外線式だったのも要因の一つで、人が座った重さを検知する方法であればこうはならないだろう。
まぁどっちにしても故障しているわけでその場しのぎにしかならないけどね。
知らなかった
故障とは関係ないが、7年使っていて初めて気づいた機能がある。
蓋と便座の開閉は自動/手動を切り替えられる。手動の場合は、リモコンの開閉ボタンを押すのだが、これまで以下のように使っていた。
- ボタンを押す
- 蓋が上がり、続けて便座が上がる。男性小用状態。
- ボタンを押す
- 便座が下がり、座れる状態に。
一度、蓋と便座が上がるのを見届けてからもう一度ボタンを押すところに面倒さを感じていた。今回、サービスマンがやっていて気づいたのだが、実は以下のような操作が可能であった。
- 開閉ボタンを連続で2度押す。ピッピッ、と連続入力できる。
- 蓋だけが上がり、座れる状態に。
知らなかったよ・・・・・・