保護猫と保護団体

猫と生活し始めてからだいたい2年が経過したが、猫を譲渡している保護団体についての記憶を記しておく。

最初からペットショップ購入ではなく保護猫を迎え入れるつもりだったので、保護団体が主催する譲渡会に何度も足を運んだ。探すとネット上に譲渡会の情報がいくつも掲載されている。熱心な団体は毎週のように開催しているので色々見ているうちに分かるようになる。

譲渡会に参加する前から、譲渡条件が厳しい団体があることは聞いていた。そして最初に譲渡を申し込んだ団体の脱走防止基準は特に厳格で、その他設備の調達含め、どう考えても私生活への介入が強すぎた。猫の安全を最優先に考えているのだろうが、ちょっとこれはおかしい、ヤバい人たちだ、結果としてこの件はこちらから断った。あのとき迎え入れたいと思った猫ちゃんは元気にしているかな。綺麗な三毛猫だった。

その後、別の保護団体から猫を家族として迎え入れることができた。実際のところ、表向きの譲渡条件に関して両者に大きな差はない。しかし、実際迎え入れた猫を保護した団体は、条件を厳格に適用するというより、譲渡しても問題ないかどうかを彼らなりの経験で判断しているように感じた。もちろん、誓約書等のかたちで、規約は説明されるが、チェックリスト持ちながら、団体代表が家に上がり込んで一つ一つチェックする、なんてことはなかった。2匹猫を引き取ったが、それぞれ別の団体からである。その両方とも経験豊富だったし、同じような印象が残っている。

最初のちょっとヤバめの保護団体から条件として課された設備に、脱走防止の内扉、「のぼれんニャン」がある。この「のぼれんニャン」は結構なお値段なのだが、結果的に玄関の脱走防止として現在も非常に役立っている。猫と過ごせば分かるだろうが、連中の運動能力、素早さ、瞬発力、ジャンプ力、全て人間には全く歯が立たない。断言できる。ほんの小さな隙間があれば忍者の如くするすると侵入しすり抜けていく。玄関扉の外で脱走前提で待ち受けられたら、それを阻止することはかなり困難ではないだろうか。毎回細心の注意を払って扉を開けるとしても、神経がすり減りそう。のぼれんニャンは内扉なので、非武装地帯?として空間を確保でき、安心して玄関ドアの開け閉めができる。初期コストと設置の手間はあるが、玄関前のレイアウト的に取り付けが可能であれば是非設置をオススメしたいアイテムである。

 

のぼれんニャン梱包状態

 

設置したのぼれんニャン

最終的にさまざまな脱走防止策を導入した。網戸の一部はステンレス網戸に更新し(自分で作業した)、他の窓も100円ショップで購入したラティスを用いて網戸を追加で塞いだ。対策が難しい掃き出し窓の網戸は使用を避け、室内飼いで安全に過ごして貰う責任を果たそうと思っている。

 

腰窓に取り付けたラティス

今、のんびりと過ごす彼女らの姿を見ながら、猫と暮らすことを決心したことは、本当によかったと心から思っている。